"Ce qui sera, sera"

 sims3と4をまったりマイペースに遊んでます☆*゜

Chapitre 2 サラと行く!モンサン観光ツアー☆*゜

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 「あんなので良かった?」
 「あぁ。上出来だろう」

 ケリーとグローヴァが乗った車が見えなくなるまで見送って、二人は部屋へ戻った。

 「でも、どうして嘘つくの?」

 階段を上りながらサラが問うと、レイは少し考えこんだ。

 「…まぁ、警戒するに越したことはない」
 「警戒?」
 「言い方が悪いな。なんだ、保険?かな?」
 「…ますます分からない」

 そうサラが非難げに言うと、レイは笑った。

 「サラは分からなくていいんだよ」
 「でも、二人共、嘘って気が付いてたと思う」
 「勿論さ」
 「…本当にわからない」

 しかし、レイは笑うだけだった。

 「さて、」

 部屋に戻ってレイがそう言った時、サラには続く言葉がわかっていた。

 「帰るの?」

 いつもそうだった。用件が済めば、レイはすぐに居なくなる。それはここの部屋だけでなく、本宅でも同じだ。呼ばれて行っても、用事が終ればすぐに次の約束があるから、と。サラはゆっくりしていけばいい、と、足早にレイは出ていき、一人広い部屋に置いていかれるのだ。
 サラが先に言葉を続けたものだから、レイが少し驚いたように振り向いた。それでも手は迎えの連絡をいれようと、画面の中で恐らくマーロを探している所だったが。

 「用も済んだことだし、仕事に戻ろうと思うのだが、何かあったか?」
 「何かなくちゃダメ?」

 サラの言葉にレイはますます瞳を大きく見開いた。これは彼にもまったく予想してなかった展開らしい。それもそうだろう、サラだって数分前まではこんな事いうつもりなんて全くなかった。なんとなく言葉が出てきてしまったのだ。売り言葉に買い言葉みたいな感じで。第一、今まで帰るレイを引き留めたことは無かった。なのに、なぜ、今日になってこんな事を言い出したのか、自分でも不思議だった。

 「ダメってわけじゃない、が、、、」

 とうとう、レイの指が止まった。すっと、携帯電話をポケットにしまう。

 「もう、時間も遅い。俺が、此処に泊まるようになっても?」

 レイは慎重にゆっくりと言葉を選んでそう言い、サラを見た。
 しかし、サラは首をかしげた。

 「泊まるって、ここレイの家じゃない。泊まってるのは私の方。
 それに、レイが全然ここに居てくれなかったら、私、何のために毎日掃除してるのか分からない。
 棺桶だって、ちゃんと掃除してるのに!このおっきなピアノとかも!」

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 不満げに頬を膨らませて、グランドピアノをぺしぺし叩いた(さすがのサラにも、これは高価な物とわかっていたので控えめだった)サラを見て、レイはあっけにとられた後、噴き出した。
 そして、なんだ、そんなことか、と口元に笑いを残したまま、丁度その時かかってきた電話に出た。

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 「マーロか?」
 「ご用件はお済ですか?」
 「ああ。だがな、今日は戻らないことにする」
 「は? 何、色ボケてんですか、今から迎えに行きます」
 「フフフフフフフ、サラが帰るなっていうからな。可愛いサラの頼みだ、断るわけにはいくまい」
 「ジジイの妄想はその辺にして貰えますか。言ったそばから、ってヤツですよ、分かってますか?」
 「そういえばそうだな。…それで?」
 「……はい。そういうことでしたら、明日の朝4時にお迎えに上がります。
  それ以上は遅くなれないのは、旦那様ご自身十分お分かりでしょう。
  明日の朝、如何なる状況であろうとも強制的に出てきてもらいますので。」

 二人共、抑揚のない調子で喋っていたにも関わらずブッっと通信が唐突に切れて、レイはにやりと笑った。マーロはまだまだ若いな。
 
 「ねぇレイ、マーロさんは明日の朝早く出なくちゃならなくなったから、怒ってたの?」
 
 二人の会話が全部聞こえてきたわけではなかったが、サラには、言葉は常に非常に悪いマーロの、いつもの事務的な喋り方とは少しトーンが違って聞こえた気がした。イライラしているようだ、そう感じたのだ。
 ちょっと申し訳なさそうな顔になったサラに、益々ニヤニヤが止まらなくなって、レイの意地悪心がうずいてきたが、ここは紳士らしく?返事をすることにした。

 「いや、マーロは普段から早起きだから、なんら問題はない」
 「…? マーロさんって何歳?」
 「今年で18だ。」
 「ふーん、私と変わらないんだね」

 18歳で超早起マーロはただの人間だそうなのだが、サラにはレイ以上に人間っぽくは見えなかった。
 その立ち振る舞いといい、表情の無い顔といい声といい、彼から人間味を感じる所が全くと言っていいほどなかったのだ。

 「マーロさんってちょっと怖い」
 「不愛想だからな。小さい頃は違ったんだが…」
 「小さい頃から知ってるの?」
 「あぁ、ほとんど俺が育てたようなものだ」
 
 レイの答えにサラは妙に納得した。どうりで、無表情なわけだ。
 そして、ふと、気になったことが。

 「そういえば、レイは何歳なの?」
 「さぁな。もう覚えていないな」

 真顔で覚えてない、というレイを見上げてサラは思う。それは覚えてないくらい年をとってる、ということ?それとも、いつも覚えているほど重要な情報ではない、ということ??大人の男性は毎年誕生日パーティとかなんてしないから、普段は忘れてしまうのだろうか?

 「何歳ぐらいだと思う?」

 サラが考えこんでいたせいか、レイがどこか面白がっているような雰囲気でそう聞いてきた。
 
 「…おじいちゃんとおなじぐらい?」

 これは、サラにとっては誉め言葉だったが、レイがこの答えに傷ついた事はサラは知る由もない。
 
 「…質問を間違った。何歳ぐらいに見える?」
 「見た目ってこと? …ん~~27・8歳ぐらい?」

 よし、とレイは満足そうに頷いた。 
 

 


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 結局、その後サラはレイを連れて家中の掃除の成果を披露し、レイから感謝の言葉をもらうと、ひとしきり満足した気分になった。
 グランドピアノに関しては、調律がされてなかった為、レイはまた今度だな、と言った。次に来た時はピアノを演奏してくれるという。

 小さなベッドルームに大きなベッドと棺桶が並び、レイが近づけば、蠟燭に炎がともる。
 掃除していた時はただの木箱だったそれが、命を吹き込まれたように輝いたのをみて、サラは不思議な気分になった。
レイは本当にヴァンパイアだったようだ。

 初めて会った、と思う。
 道で知らないうちにすれ違っていたこともあったかもしれないが。
 特別な街で保護対象となっている妖精・精霊や狼男、魔法使いを除けば、ヴァンパイアは普通の町にも少なからず生活しているらしい。
 普通の街でも血清ジュースがパックで売られているのはそのせいだ、とレイは言った。むしろ血だけでは栄養が偏るから、血清ジュースが総合栄養食品として卓抜だ、とも。

 しかし、そんな夜の覇者とも謳われるヴァンパイアな彼ではあるが、明日の朝は4時起きだ。

 「おやすみなさい」
 「おやすみ」

 灯りが消えた。”おやすみなさい”だって。だれかと交わすそんなやりとりがなんだか懐かしくて、サラは目を閉じた。
 思ってたとおり、瞼の裏に祖父の顔が浮かんでくる。不思議だった。安心してる、そう思った。

 おやすみ、を言い合って数分後、規則正しい寝息が早くも聞こえてきて、レイはふっと起き上がった。
 ベッドの方を見れば、サラはもうすっかり夢の中らしい。無防備な寝顔が暗闇の中でも見て取れるようだ。

 「… 完 全 に 信頼しきってるな…」

 ため息のようなそんな声でレイはそうつぶやくと、もう一度身を横たえた。

 「…18ぐらい、か。もう少し幼くも見えるが、難しい年頃だな…。
  寂しいなら、寂しいと言ってくれた方が、都合が良いんだが、、、難しいかな」
 
 彼の眠りが訪れるのは、もう少し先になりそうだ。







 まだ夜が明けきっていない時分に、レイが起きる音がした。サラはまだ夢の中で、そして、容易に現実世界に戻ってこれなさそうな所にいたため、目を覚ます事はなかった。
 そんなこんなで、その日、サラが起きだしたのは完全に日が昇った頃だった。

 サラは起きるとまず、家中の掃除をする。それは祖父の恋人だったニーベルの影響が強かった。彼女はモデル兼デザイナー兼インテリアコーディネイターをしていて、余計な物などなに一つないような部屋に住み、趣味はあらゆる所の掃除。彼女は朝食の前に掃除をするのが癖だった。

 (ニーベルさん元気かな…)

 サラは祖父の恋人達の中で、一番一緒に暮らした期間が長いのがニーベルだ。彼女はサラの祖父の事務所があるブリッジボードに住んでいた為、必然的といえばそうかもしれない。白いシャツにジーンズのラフな格好にブロンドの巻き毛を無造作にまとめていて、幼いながらもカッコイイといつも思っていた。
 彼女の家はモノが無いせいもあって、どこでも撮影場所みたいだったから、その中で彼女が掃除をしている、それだけで作品のようで。そのせいなんだろう、サラが初めてファインダー越しに見た人は、彼女だった。


 サラは子供の頃、祖父と共に、彼の恋人の家を転々として暮らした。

 サラは、父親の顔を知らない。母親はおぼろげに覚えてはいるが、あまり小さい頃の記憶はない。
 彼女が4歳になるかならないかの時、母親はサラを連れて、祖父の元を訪れた。
 いや、今になって思えば、居場所を突き止めた、という表現の方が正しいかもしれないが。

 『貴方の息子の子供よ』

 母親は祖父に会うなりそう言い、サラを彼の所へ置いて、自分だけ帰ってしまった。
 その後、手続きに必要な書類やら弁護人やら何やらが現れた事は後から聞いた事だったが、サラは何がなんだか分からなかった。彼女に分かった事は、ある日突然、知らないおじさんが祖父だ、と言われた事だけだった。

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『蛙の子は蛙って言ったもんだよなぁ』

 置いていかれた女の子を見て、祖父はため息をつくように言った。

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 そうして、祖父との生活が始まった。

 と、言ってもだ。
 元来、齢50を過ぎて尚、風来坊よろしく彼方此方に赴いては写真を撮っていた男が子育てなど出来るわけもなく、サラは幼少期の殆どを祖父の恋人の家で過ごした。
 祖父はまるで船乗りのようにあちこちに恋人をつくっており、撮影で移動する度に、サラは祖父の恋人の家を転々として面倒を見てもらった。
 親切な人もいたし、厳しい人もいた。でも、彼女達に共通して言えるのは、サラが迷惑をかけなければ、みんな優しいということだった。

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 「おじいちゃん、次行く時は私もついていきたい」
 「どうした?」
 「うーん、なんとなく・・・」

 彼女達は皆、祖父を愛していたからこそ、サラには優しかったのは事実だ。
 しかし、どこからか形もなく現れる落ち着かない何かが、サラの中に積もっていくのだ。

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 「よーし、分かった。
 次の現場は一緒に行こうな。おじいちゃんの言う事はちゃんと聞くって約束だぞ?」
 「ほんと!?」

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 祖父と一緒にいろんな所へ行った。いろんな景色を見た。
 決まった月に同じ場所を訪れることはあっても、一箇所に一年以上留まったことはなかった。
 それがサラにとっての生活だった。







 「よーしっ おわりっ!」

 一通り掃除をした部屋におはよう、と午前の優しい日差しが入ってきた気がして、なんだかにんまりしてしまう。
 無理矢理自分で窓際に持っていったダイニングテーブルにパンと卵とベーコンを並べ、コーヒーを入れる。あとはりんごを切ろうか、お腹と相談して決めることにする。そうして、朝日を浴びながら、焼きたてのパンをほおばる。その瞬間が幸せだった。

 アパルトマンの下の通りを眺めながら、今日はアルバイトまで何をしようか、と考えた。
 この様子だと突発的な依頼も入らなさそうだし、明日、撮影の仕事でいく現場の下見がてら、街を探索してみようか。


 というわけで、、、、、サラと はこと行く☆ モンサン観光ツアー゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

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 まずは引っ越したら必ずお世話になる市役所!
 モンサンで遊んでだいぶたつけど、1回しか行った事ありません(`・ω・´)ゞ

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 こちらは、オベリスク、、とみせかけてプールです!地下に降りる階段があってプールになってます。


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 ネクタリーの建物が面白い。
 ウィザーストーンが生えてしまったんですが、、そのままにしてる(´-`)


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 教会の中はなかなか見応えあるので、モンサンで遊ぶ際は一度ぜひぜひ見学してほしい所


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 バロック的な図書館。
 図書館の裏から橋が伸びてるデザインが好きです。


  などなど他にも素敵な建物がいっぱいありますモンサンワールド!!

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 最後はサラのバイト先のラウンジへ。
 入口が分からない所にあるのがロマン。


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 この方がすごい強そうだけどすごい気が弱そうな気がしてならない。


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 「お疲れ様ですー。」
 「サラさん、着替えたら先に表に出てもらえますか? 写真の依頼者が来てるんですよ」
 「えっ、オーナー経由じゃなくて、ご本人がいらしてるって事ですか?」
 「ええ、私経由に不満があったようで、直接来てしまったんですよ」

 そう言う普段は温和なオーナーの顔がしかめっ面になって、サラはちょっと焦った。

 「いつも迷惑かけてすみません」
 「いえ、貴女の方は全然迷惑ではないんですよ」

 そう彼はきっぱりすぎるくらいきっぱりと言った。

 それにしても、直接依頼をしにくるなんて、一体どんな仕事だろうか?
 撮影の仕事はなんでも引き受けていた。個人の記念撮影、イベントの撮影、商品撮影、パンフレットや広告のワンカット等々、ボランティア的な物から、妙に割が良いものまで。

 最初は皿洗いのアルバイトをしている此処の、新しいカクテルのポップ作成が始まりだった。そもそもこのバーの経営者はレイのよう(本人は違うと言うのだが、オーナーが頭が上がらない様子だった為)なので、オーナーが気を利かせてくれたのかもしれないが。
 しかし、サラはそれなりに持ち運びできる機材を車に積んで移動している為、出来栄えがオーナーが思っていたより良かったのだろう。彼が喜んであちこちで見せびらかしてくれたお陰で、近くの飲食店から同じような依頼があり、店のイベントの撮影をたのまれ等々を経由し、今では皿洗いのバイトへ行けば、オーナーから撮影の依頼が何件か紹介されるようになったのだ。






 …つづくよっ
 
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